みつろうのワックスを木の素地に塗るってことを知ったのは20年程前だろうか。
英国製の輸入品で、なんて高いんだと思いつつ必死に磨くと、
ほんのりと甘い香りがするのが高尚なイメージで、
へえ…..なんて調子で無垢材の家具とか材木とかにぐいぐい引込まれたのだ。
あまり疑う事もなく20余年それを使っていたんだけど、
お取引先の要望でトルエンフリーの品物を作る事になった。
叔父が養蜂をやっているので可能性が濃くなって実現した訳だけど、
そもそもはホームメイドでクリームのように調合して手肌に塗っていたからなのだった。
家具のケア用品を作るとはイメージしたこともなかったけど、無垢の床材にもぬってみたら、
へえ…..なんて調子だった(ライナスのおしっこもしみ込まない)。
昨年末からはじめたことなんだけどあとはハコとかパッケージ(格好いい言い方)なんだろうか、
なかなか進まないのだが、優しそうなひとが助けてくれそうで助かりそうだ。
100%天然由来の成分で埼玉産の蜜蝋と椿油、白い花が好きなのでジャスミンの精油。
たったこれだけのビーズワックスは、革などに塗って保護するのにもよい。
ぼくはブーツにも使っている。
それにしてもタダシおじさん、ありがとう。